Google Cloud Platformにおけるゾーン間のインスタンスの移動

Google Cloud Platform の無料枠(Always Free)を利用するために、インスタンスのゾーンをasia-eastからus-westに変更しました。備忘録の為にその手順を公開しようと思います。

Always Freeの適用を受けるために

Always Freeとは、Google Cloud Platform の無料枠です。以下の条件を満たすと(又は超えなければ)、その月の請求額が無料になります。

  • 1 つの f1-micro VM インスタンス(1 か月あたり、バージニア州北部を除く米国リージョン)。
  • 30 GB の標準永続ディスク ストレージ(1 か月あたり)。
  • 5 GB のスナップショット ストレージ(1 か月あたり)。
  • 1 GB の北米から他のリージョン宛て下りネットワーク(1 か月あたり、中国およびオーストラリアを除く)。
  •  
    筆者のインスタンスは、ゾーンがasia-east1でマシンタイプがn1-standard-1であったため、月額で3,000-4,000円ほど請求されていました(但し、トライアル期間の5万円分のクレジットから請求額が差し引かれていたので、まだ実際の支払いは無し)。今回をこのインスタンスのゾーンをus-westに、マシンタイプをf1-micro VMに変更しました。

    手順の概要

    ゾーン間のインスタンスの移動に、手順が列挙されています。この手順を実際に行ってみて、分かりにくい部分を補足し、不要な手順を省略したのが以下となります。

    1. 移動元のインスタンスに接続されている永続ディスクのスナップショットを取ります。
    2. 移動先のゾーンに永続ディスクのコピーを作成します。
    3. (補足)具体的な手順は次の通り。移動先のゾーンで新たにディスクを作成する。その時、ソースディスクに1.のスナップショットを指定する。

    4. 移動先のゾーンに新しいインスタンスを作成します。
    5. 新しく作成された永続ディスクを新しいインスタンスに接続します。
    6. (補足)手順3において手順4も同時に行う形になる。

    7. 外部 IP アドレスを新しいインスタンスに割り当てます。
    8. (補足)この時、同時に静的アドレスも指定する。

    9. スナップショット、元のディスク、および元のインスタンスを削除します。

    最後に、DNSの設定を新しい静的アドレスに変更すれば完成です(DNSの再設定の手順は割愛)。以下、手順の詳細を1つずつ見ていきましょう。

    (手順1)スナップショットの作成

    1. スナップショットの画面に移動します。
    2. 上部にある[スナップショットの作成]をクリックし、[ソースディスク]に移動元のディスクを指定します。
    3. [作成]をクリック。

    (手順2)移動先のゾーンに永続ディスクのコピーを作成

    1. ディスクの画面に移動し、上部にある[ディスクの作成]をクリック。
    2. [ゾーン]をus-west-aを選ぶ。
    3. [ソースの種類]でスナップショットを選択し、[ソース スナップショット]で前の手順で作成したスナップショットを選択。
    4. [作成]をクリック。

    (手順3、4)移動先の新しいインスタンスを作成

    1. VMインスタンスの画面に移動し、上部の[インスタンスを作成]をクリック。
    2. [ゾーン]をus-west-aに設定し、[マシンタイプ]をf1-microを選ぶ(「f1-micro」という表示はドロップダウンリストの右側に小さく表示されている)
    3. [ブートディスク]-[変更]-[スナップショット]で、前の手順で作成したスナップショットを選択。
    4. [ファイアウォール]-[HTTP トラフィックを許可する]にチェックを入れる。
    5. [作成]をクリック

    (手順5)外部 IP アドレスを静的アドレスにする

    新しい静的外部 IP アドレスの予約 を参照。この予約画面での[リージョン]をus-westにし、[接続先]で前の手順で作成したインスタンスを選択する。[予約]をクリック。

    (手順6)移動元の各種の削除、DNSの変更

    VMインスタンスの画面に移動し、不要なインスタンスを削除する。スナップショットは削除してもよいが、念のため残しておくことをお勧めする。その後、静的外部 IP アドレスをお使いのDNSに設定し、完了となる。